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説教「ザカリアの予言」

説教「ザカリアの予言」

 岸敬雄伝道師

詩編      111章7~10節

ルカによる福音書 1章67~79節

本日三本目の蝋燭に火が灯されました。

私たちはクリスマスへ向けての喜びのアドベントを送らせていただいています。本日読まれましたザカリアの預言は、息子のヨハネが生まれ、父親となったザカリアが聖霊に満たされて行った預言です。ヨハネの父親であるザカリアは祭司であり、母エリサベトはアロンの家の人間で二人とも神の前に正しい人であり、神の掟と定めをすべて守り、非の打ちどころの無い二人でしたが、年老いて子供がありませんでした。

そんな祭司であるザカリアの組が、神殿で奉仕ずる当番となった時に、聖所に香を焚く為のくじを引くとザカリアにあたりました。そこで、神殿の聖所で香を焚いている時に、目の前に天使が現れたのです。

この天使はガブリエルと名乗りました、ザカリアが恐怖に襲われたのも無理はない事のように思えます。そんなザカリアに対して天使ガブリエルは『「恐れることはない。ザカリア、あなたの願いは聞き入れられた。あなたの妻エリサベトは男の子を産む。その子をヨハネと名付けなさい。」そのように言うのです。さらに、『その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。彼は主の御前に偉大な人になり、ぶどう酒や強い酒を飲まず、既に母の胎にいるときから聖霊に満たされていて、イスラエルの多くの子らをその神である主のもとに立ち帰らせる。彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。』と言うのであります。

それに対してザカリアは天使に、何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています。」と言うのです。

それに対して天使は答えて、「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。

あなたは口が利けなくなり、この事の起こる日まで話すことができなくなる。時が来れば実現するわたしの言葉を信じなかったからである。」と言うのです。

ザカリアは、天使が言われた通り口がきけなくなってしまいました。息子にヨハネと名付けた時にザカリアの口が開き、舌がほどけ神を讃美し始めたのです。

父であるザカリアは、「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を」と主を賛美し、前半の68~71までは、イエス様の使命などについて預言したのでした。

それから後半部分の72節~79節までに於いて我が子であるヨハネについて予言したのです。それは、たとえ最期が、皆から預言者だと思われていたのに、首をはねられてることになったとしても、その最期は決して悲観的なものではなく、神に対してまっすぐにその使命を果たし、主の歩まれる道の先立ちとして、立派に歩み通した姿でした。

ザカリアは詩編にも言われているように、主の命令はすべて真実であることを身を持ってザカリアは知ったのであります。そして、まさに神様の行われる業は、世々限りなく堅固にまことをもって、まっすぐに行われる業であることを知り、主は御自分の民に贖いを送り契約をとこしえのものと定められた。主は御自分の民に贖いを送られる方のことを知り、その契約が永久に変えられていないことも知ったのであります。

主を畏れることは知恵の初め。これを行う人はすぐれた思慮を得る。そして、主の賛美は永遠に続くと。

私たちも主を賛美しつつ歩んでいきたいものであると願うのであります。洗礼者ヨハネはイエス様が訪れるまで、人々に神の国は近づいたといい、悔い改めを述べ伝え、悔い改めのしるしとしての洗礼をほどこしていたのでした。そしてイエス様が歩まれる道を整えられたのです。私たちも、このアドベントの季節もあと一週間となりましたがイエス様が指示してくださった歩むべき道を歩み続けて行きたいものであります。

 

 

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